icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻9号

1971年08月発行

文献概要

今月の主題 幽門部(pyloric portion)の病変 主題

Antrumの良性病変

著者: 為近義夫1 岡部治弥1 広門一孝1 三井久三1 新関寛1 八尾恒良2 古賀安彦2 藤原侃2 岡田安浩2 冨岡武2

所属機関: 1北里大学医学部内科 2九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1157 - P.1168

文献購入ページに移動
 幽門前庭部の良性病変は極めて多く,胃内の良性病変でこの部に存在しない病変は皆無に近いと言って良い.したがって,これらすべての病変について限られた誌面で言及することは困難でもあり,各々の疾患については本誌でも詳細な解説がたびたびなされているので,いまさらくり返す必要もあるまい.

 そこで本論文においては一診断施設における連続一万例の有愁訴患者の疾患別頻度を部位別に検討した成績について簡単にふれ,さらに最近Ⅱc型早期胃癌と鑑別を要する疾患として,たびたび取り上げられている幽門前庭部の“急性対称性潰瘍”に重点を置き,その臨床症状,形態,経過,胃液分泌面などについて述べ若干の考察を加えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?