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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻10号

1972年10月発行

文献概要

症例

男子の胃に原発した悪性絨毛上皮腫と癌腫の合併した4例

著者: 田中貞夫1 坂江清弘1 加藤允義1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2病理学教室

ページ範囲:P.1369 - P.1375

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 性器外に原発する悪性絨毛上皮腫はきわめてまれな腫瘍である.胃ないしはこれに近接する部位にこの種の腫瘍の発生をみたものは1905年Davidsohnの44歳男子の大網に悪性絨毛上皮腫を,胃幽門部に腺癌をみた例が最初である.先に田中らは68歳,男子の胃体部大彎後壁に発生した悪性絨毛上皮腫と腺癌の合併例を経験し,剖検により性器外原発を確認しえた1例を報告したが,その後さらに3例の男子胃に原発したと考えられる悪性絨毛上皮腫と癌腫の合併例を経験したので,これら4例を合わせて報告し,本腫瘍の本態ないしは組織発生について考察したい.

症例

 〔第1例〕68歳,男子.傘製造業.

 本例は報告ずみであり(癌の臨床,13(10):921~927 1967)臨床的事項は省略し,病理学的事項の要旨のみにとどめる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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