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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻10号

1972年10月発行

文献概要

症例

大腸早期癌の2症例―ファイバースコープによる診断

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2St.Mark's Hospital

ページ範囲:P.1385 - P.1390

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 大腸早期癌の報告は胃早期癌に比べてまことに少く,術前診断例は文献上でもまれである9).St. Mark's HospitalにおいてMachida FCS & Olympus CF-LBを用いて行った112例の大腸内視鏡検査で著者らは6例の癌を発見した.そのうち2例はいわゆる早期癌であり内視鏡的に診断可能であったのでここに報告したい.

[症例1]

 患 者:53歳,男.

 主 訴:下血.

 家族歴:特記すべきことなし.

 既往歴:34歳.肺結核のため左肺切除.

 現病歴:1969.10.旅行先で大量下血のため輸血,原因不明であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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