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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻11号

1972年11月発行

文献概要

一頁講座

胃癌患者の前検査資料よりみた初回X線検査のあり方―(1)幽門前庭部二重造影法

著者: 八尾恒良1 西元寺克礼2

所属機関: 1九州大学第2内科 2北里大学岡部内科

ページ範囲:P.1466 - P.1466

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 前回,幽門前庭部を中心とした二重造影法の必要性と,その撮影法について述べた.この部の二重造影法は,胃角部を中心とした至適空気量の二重造影像で,盲点となる部分を予測し,空気注入前に比較的少量の空気で幽門前庭部を描出することを目的とする.この際,幽門輪まで十分に描出することが大事である.

 図1は,一応前庭部中心の二重造影像が撮影はされているが,幽円輪近傍の描出がない.図2は,その圧迫像であるが,矢印の部に小さい陰影斑とその周辺の透亮像が認められ,小さいBorrmaⅡ型またはⅡa+Ⅱc型癌であろう.この時点では,この1コマの圧迫スポットフィルムを見落した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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