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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻12号

1972年12月発行

今月の主題 腸の潰瘍性病変

主題

腸の潰瘍性病変―とくにクローン病を中心に

著者: 石川誠1 五味朝男1 正宗研1 高橋恒男1 塚本長2

所属機関: 1東北大学第3内科 2東北大学第1外科

ページ範囲:P.1593 - P.1603

文献概要

 腸の潰瘍性病変には,腸自身の病変によるものとして,結核などの特異性炎症,腫瘍,放射線障害などによるもののほか,原因の不明な非特異性炎症性変化によるものとして,いわゆるクローン病や潰瘍性大瘍炎などがある.そのほか,全身性病変が腸にも及んで潰瘍性病変を呈するものとして,動脈硬化性変化に基づく血行障害や,ある種の膠原病,Behget病,代謝障害などに二次的に生ずるもの等があげられる.第58回日本消化器病学会総会では,腸の非特異性潰瘍のテーマでシンポジウム1)が行なわれ,そこで主として論議された非特異性多発性小腸潰瘍症,潰瘍性大腸炎,intestinal Behçet,クロ一ン病と癌の合併,潰瘍性大腸炎と癌の合併,腸の出血性潰瘍性病変などについては,それぞれ本号に集録されている.

 よって,ここでは腸の潰瘍性病変のうちとくにクローン病を中心に,腸の非特異性潰瘍について,われわれの検討した成績も加えて考察することにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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