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研究
腸の出血性潰瘍性病変の病像―主として腸血流障害の面から
著者: 山城守也1 土屋周二2 石川浩一2
所属機関: 1東京都養育院付属病院外科 2東京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1663 - P.1670
文献購入ページに移動“胃潰瘍”や“十二指腸潰瘍”などの呼び方は,単に潰瘍の発生部位を示すものであり,発生原因を暗示するものではない.これと同じく腸の非特異性潰瘍,単純性潰瘍の呼び方も単なる病変の存在を示すだけの名称であるが,その発生原因の検索が,胃・十二指腸潰瘍に比べて立遅れているため,このような呼び方がなお繁用されている.また発生原因の明らかなものに,腸間膜動脈閉塞や絞扼性イレウスのときにみられる出血性腸壊死のような阻血性変化があるが,このような場合臨床的には,腸管の病変はむしろ二次的なものとして片付けられることが多い.
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