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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻3号

1972年03月発行

今月の主題 早期胃癌臨床診断の実態(診断成績の推移と問題点)

主題

早期胃癌臨床診断の実態

著者: 白壁彦夫1 西沢護2 早川尚男1 吉川保雄1 栗原稔1 塚田隆憲1 細井董三1 池延東男1 黒沢彬1 山中啓子1 高木直行1 織田貫爾1 勝田康夫1 人見洋一1 武田儀之1 板井悠二1 石橋幸夫1 村上忠重3 信田重光3 安井昭3

所属機関: 1順天堂大学内科(消化器) 2千葉大学第1内科 3順天堂大学外科

ページ範囲:P.295 - P.300

文献概要

 早期癌の集計は,これは,正確に扱ってきた.早期癌にかんしては,自信をもって診断の推移を考察することができる.ところが,鑑別診断の成績の一部には,集計にさいして不確かなところがある.では,フイルムを見直そうとすると,昔のフイルムは,いまではどこに行ったのかわからないという始末である.フイルム整理がよく行われていない実情が,しみじみくやまれる.あくまで正確なデーターだけを扱う立場に立つと,いいつけられた項目すべてを満たすことができない.

 早期癌分類が制定された時期は,これは万人に公平なときであったといえる.ところが,内視鏡や生検器具の使用にかんしては,万人に共通な使用開始時期というものがきめられない.なぜならばふりかえってみても,新製品の使用は,始めのうちは限られた人たちのものであった.われわれが使用できたのは,はるかに遅れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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