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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻3号

1972年03月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌臨床診断の実態(診断成績の推移と問題点) 主題

早期胃癌臨床診断の実態―診断成績の推移

著者: 崎田隆夫1 小黒八七郎1 福富久之1 三輪剛1 霞朝雄1 谷礼夫1 小林正己1 午山直樹1 熊谷博彰1 島田昌輝1 阿南郷一郎1 黄沾1 畑俊一1 武藤征郎1

所属機関: 1国立がんセンター

ページ範囲:P.307 - P.311

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 われわれの病院においては開院以来450例の早期胃癌を経験しているが,現在にいたる約9年間の期間を振り返えってみると大きな四つの時期を区分することができる.これを図1に示したが,時代の四区分というより四つの流れとでもいった方がよいかもしれない.第一の時期は胃カメラの時代である.

 開院の1962年,丁度この頃は早期胃癌分類起草の時期であったが,この時には主としてV型胃カメラが使用されていた.以後胃カメラは強く屈曲することによって盲点の解消をはかる方向と,細く柔らかく患者の苦痛を軽減する方向へと改良の道をすすんできた.われわれの病院ではV型からVA型,P型P1,2型などが使用され,現在一応屈曲し盲点の解消がなされ,かつ細く患者にあたえる苦痛の少ないカメラとしてPA型が多く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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