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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻3号

1972年03月発行

今月の主題 早期胃癌臨床診断の実態(診断成績の推移と問題点)

主題

早期胃癌臨床診断の実態

著者: 八尾恒良1 古賀安彦1 岡田安浩1 富岡武1 岡部治弥2 広門一孝2 三井久三2 為近義夫2 増田信生3 藤原侃3 堀之内幸士4 谷啓輔5 崎村正弘6

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2北里大学医学部内科 3福岡市佐田病院 4福岡赤十字病院 5福岡市医師会病院 6福岡市崎村病院

ページ範囲:P.313 - P.317

文献概要

 内科医であるわれわれにとって「早期胃癌臨床診断の実態を把握することは,極めて困難である.その理由は,同じ内科の同じ研究室員が発見し,早期胃癌と診断した症例であっても,外科手術や病理学的検索は,1カ所で同じ方法で行なわれるとは限らず,種々の病院で,しかも種々の方法で行なわれるためである.従って,良性潰瘍と診断したものの中に,実際は癌であって,しかもわれわれがその間違いに気付いていない症例があることが当然予測される.これは大学病院内科,殊にその関連施設にまで診断の場を求める消化器研究室の避け難い悩みであろう.

 今回は,表記したメンバーが九大第2内科消化器研究室に在籍した期間に診断したもののうち,九大癌研病理,九大第2病理,九大第2外科,国立福岡中央病院にて病理学的検索の行なわれた症例のみを対象として,与えられた表を作製した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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