文献詳細
文献概要
--------------------
書評「医用サーモグラフィー図譜」
著者: 阿部裕1
所属機関: 1大阪大学医学部
ページ範囲:P.326 - P.326
文献購入ページに移動 体温測定は診断における基本的な手法の一つとされているが,詳しく言うと水銀温度計を用いて体内深部の温度,すなわち,“核温”を測定するものである.
一方,体表の温度上昇は発熱の他,血流増加,あるいは,炎症,腫瘍の存在を,示唆し温度低下の場合は血流障害を意味するものとして古くより診断情報に用いられてきたが,有効な測定手段をもたなかったため,その変化の程度,拡がりなどを客観的にとらえることができず,主観的判断に頼らざるをえなかった.
一方,体表の温度上昇は発熱の他,血流増加,あるいは,炎症,腫瘍の存在を,示唆し温度低下の場合は血流障害を意味するものとして古くより診断情報に用いられてきたが,有効な測定手段をもたなかったため,その変化の程度,拡がりなどを客観的にとらえることができず,主観的判断に頼らざるをえなかった.
掲載誌情報