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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻3号

1972年03月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 青山大三

ページ範囲:P.383 - P.383

文献概要

 早期胃癌の分類が提唱され10年になるということで,Ⅱb,Ⅲの特集が既刊となり,今回は実態を主として述べることになった.これは歴史の一部である.昔,とても迷った症例でも,今日では生検不用で,レ線,内視鏡で自信を持って早期胃癌といいうる.

 反面,最近の「胃と腸」の症例では,生検を以ってしても,なおかつ自信のない症例ばかり見せつけられるような気がする.その中でもⅢやⅡbでは,全く自信がないというのが実情ではなかろうか.Ⅲでは,生検で確実に術前に決定できるだろうか.また,Ⅱbではどの部を生検したらよいかの見通しが不明である.生検となると一回に200個ぐらいほしくなるのを,どこでがまんするかである.深達度の診断もミクロのようにはできない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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