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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻5号

1972年05月発行

一頁講座

悪性潰瘍の治癒例(1)

著者: 三輪剛1 武藤征郎1 広田映五1

所属機関: 1国立がんセンター

ページ範囲:P.626 - P.626

文献概要

 胃潰瘍の良悪性鑑別に,内科的治療によってcomplete healingが得られるかどうかを基準とするいわゆるtherapeutic trialが従来重要視されて来た.

 近年わが国において多数例の早期胃癌が発見されてからは,このtherapeutic trialが早期胃癌に対しては役に立たないということがわかった.すなわち陥凹型早期胃癌の中にある潰瘍は,抗潰瘍治療によって著明に治癒傾向がみられる.しかし今まで報告された多くの症例は初診時よりそれが癌であったという確証を欠いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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