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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻6号

1972年06月発行

文献概要

症例

Behçet症候群に起因した回盲部多発性潰瘍

著者: 積惟貞1 遠藤良一1 森山龍太郎1 津久井一1 石館卓三2

所属機関: 1仙北組合総合病院外科 2秋田大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.785 - P.791

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 Behçet症候群は近年わが国に多発する傾向があり,その病状も多彩で難治である上に,青壮年層に罹患者が多いなどの点から社会問題にまで発展するに至った.臨床症状は単にmuco-cutaneo-ocularのみならず全身の炎症性疾患であることも漸次明らかとなり,口腔や会陰部と同様な潰瘍が胃腸管にも発生し,しばしば穿孔をきたして外科的処置を受ける症例が報告されるようになった.今回われわれは,Behçet症候群罹患中に回盲部に興味ある慢性炎症性腫瘤を形成した1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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