icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻8号

1972年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

悪性サイクルを示し天庖瘡と合併した胃癌症例

著者: 小林弘明1 山田良太郎2 吉本弘政2 宮田孝2 赤木正志3 藤平尚文4

所属機関: 1八尾市立病院内科 2八尾市立病院外科 3八尾市立病院皮膚科 4大阪大学病院中央検査部

ページ範囲:P.1013 - P.1018

文献購入ページに移動
 内臓の悪性腫瘍に諸種皮膚疾患が合併することは以前から時々報告されており,悪性腫瘍の存在をある程度推定しうるともいわれている.われわれは胃の巨大潰瘍が約1カ月後著明縮小した時,Ⅱc様変化が著明となり悪性サイクル1)の一面を把えたと判断したと時を同じくして,偶然にも水疱性皮疹が出現し一種の天疱瘡と診断された症例を経験し,両者の経過を詳細に観察しえたので報告する.

症例

 患 者:鍛○屋○枝,58歳,女.

 主 訴:心窩部痛.

 既往症:以前より胃弱,3~4年前胃下垂症を指摘.2年前より癌痒性水疱性紅斑が出没していたが初診時には消失している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?