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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻8号

1972年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

十二指腸囊腫の1例

著者: 長野一雄1 高木皇輝1 田辺二郎2

所属機関: 1函館共愛会総合病院内科 2函館共愛会総合病院放射線科

ページ範囲:P.1019 - P.1024

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 十二指腸良性腫瘍は従来稀なものとされて来たが,小腸全体から見ると十二指腸は比較的良性腫瘍の好発部位であり殊に十二指腸球部には比較的多く見られる.わが国でも近年漸次発表例が増加の傾向にあるが,十二指腸内視鏡の普及は発見率の向上に拍車をかけるであろうといわれて来た.今回私共は十二指腸良性腫瘍の中でもきわめて稀なcystを経験したので,過去本邦における文献に見られた十二指腸cystic tumor例と共に若干の考察を試み報告する.

症例

 患 者:69歳,男.

 主 訴:食事直後の上腹部不快感.

 家族歴:特記すべきことはない,

 既往歴:6年前十二指腸潰瘍で3カ月入院加療を受けたほか,4年前より高血圧症,動脈硬化性心臓病で断続的に加療を受けていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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