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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻8号

1972年08月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

無ガンマグロブリン血症(Agammaglobulinemia)―小腸X線像について

著者: 高島力1 興村哲郎1

所属機関: 1金沢大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.1029 - P.1034

文献概要

 無ガンマグロブリン血症は非常に稀れな疾患であり本邦においてもその報告はあるが,しかし殆んどが小児である.ことに成人についての報告は低ガンマグロブリン血症を含めても少ない1)~5).一方外国における報告も成人に関するものは少ないがしかしこの疾患の小腸レ線像についての記載はHermans6),Hodgson7),Robbins8),Marshak9)によりくわしくなされているにもかかわらず,わが国の数少ないこれらの報告をみてもただsprue様症状があったという記載1)のみで小林の記載10)をのぞけばそのレ線像について全くふれたものを見出しえない.

 最近当科で後天性特発性無ガンマグロブリン血症と考えられる29歳の女性の小腸レ線像でこの疾患に特有といわれている汎発性結節性リンパ濾胞増殖性(diffuse nodular lymphoid hyperplasia)の所見を見たのでこのレ線像を中心に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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