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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻8号

1972年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

角部大彎側の小さなⅡcのX線検査方法についての検討

著者: 新海真行1 小林由樹1

所属機関: 1市立半田病院内科

ページ範囲:P.1075 - P.1079

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 二重造影法の開発によって,早期胃癌の発見は著しく増加した.内視鏡検査,胃生検,細胞診の併用によって発見される早期胃癌は,より小さなより平坦なものへとなっていく.部位別でも,今まで比較的発見の難かしいとされていた前壁,大彎および上部に発生した早期胃癌の発見数も増している.胃のX線検査では,X線テレビの導入によって,径1cm以下の微細な異常所見までとらえることができるので,圧迫法を充分活用すれば微小早期胃癌の発見数は,さらに増すことであろう.

 筆者らは,今までに角部大彎側陥凹性早期胃癌2例,幽門部のそれは2例経験しているが,そのうちで,胃X線四大撮影法を駆使して診断しえた角部大彎の比較的小さなⅡc型早期癌を選んで,ここにそのX線検査方法を中心に報告し,そのX線検査方法に若干の検討を加えてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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