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文献詳細

雑誌文献

胃と腸7巻9号

1972年09月発行

文献概要

今月の主題 胃集検で発見された胃潰瘍 主題

胃集検で発見された胃潰瘍―頻度と経過

著者: 若林敏之12 小林顕彦2 堀井良侑2 橋本睦弘2

所属機関: 1松下電器健康管理センター 2京都府立医科大学増田内科

ページ範囲:P.1181 - P.1185

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 胃癌による死亡率の著明な低下を来たすまでにはいたらないが,胃集検の普及により全国で数多くの早期胃癌が発見され胃集検は次第にその初期の目的を達成してきている.同一集団を対象とした逐年検診では胃癌の発見率すら減少し,これ以上は間接フィルム読影の限界であるというところまでになってきた.

 このような状況になってくると,胃集検においては胃癌の早期発見という第一目的以外に,他の胃疾患の発見やその動態を知るということも大きな目的と役割の一つになってくる.ことに,職域胃集検では同一集団を継続して検診することが多いため,集団内の胃潰瘍の動態を知り,さらに一歩進んでこれを管理することは健康管理のうえからも重要な責務の一つである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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