文献詳細
症例
多発性胃潰瘍として経過観察したⅡc+Ⅲ+Ⅱb型早期胃癌
著者: 池田耕1 池尻其行1 太田智規1 村上浩1 楢本純一2 津留寿嗣3
所属機関: 1済生会福岡総合病院外科 2久留米大学第2病理学教室 3天神クリニック内科
ページ範囲:P.1219 - P.1225
文献概要
症例
患 者:村○正○ 66歳 男性
主 訴:心窩部痛
家族歴;特記すべきことなし.
現病歴:昭和46年3月末頃より食後約30分ないし60分後に背部へ放散するような心窩部痛を訴えるようになった.上記症状は約1カ月間持続した.昭和46年5月精査のため当院外科外来を受診の際は自覚症状は全くなかった.胃透視,胃カメラの検査の結果,多発性胃潰瘍として経過観察され,同年6月再度胃透視,胃カメラの検査を行なった結果,早期胃癌を疑われ,胃生検を受け,groupⅣの診断で手術を目的として入院した.
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