文献詳細
文献概要
胃と腸ノート
出血早期の内視鏡検査
著者: 赤坂裕三1 川井啓市1
所属機関: 1京都府立医科大学第3内科
ページ範囲:P.24 - P.24
文献購入ページに移動 1.早期内視鏡検査はなぜ必要か
消化管出血患者に,顕出血後の早期より内視鏡検査を行なう目的は,①出血源の確認,②早期治療法の確立ことに手術適応の決定,③予後の判定にある.内視鏡検査によってのみ消化管腔内の出血状況が観察できることや,X線検査では描出しにくい,浅い病変(ビラン,潰瘍,マロリーワイス症候群)も容易に診断しえることに加えて,重篤な患者では病巣内の露出血管の観察や直視下生検法による良悪性の判定が内視鏡検査にて可能であるため,治療,予後の面からもその有用性が強調される.
消化管出血患者に,顕出血後の早期より内視鏡検査を行なう目的は,①出血源の確認,②早期治療法の確立ことに手術適応の決定,③予後の判定にある.内視鏡検査によってのみ消化管腔内の出血状況が観察できることや,X線検査では描出しにくい,浅い病変(ビラン,潰瘍,マロリーワイス症候群)も容易に診断しえることに加えて,重篤な患者では病巣内の露出血管の観察や直視下生検法による良悪性の判定が内視鏡検査にて可能であるため,治療,予後の面からもその有用性が強調される.
掲載誌情報