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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻1号

1973年01月発行

研究

急性症状を呈する胃アニサキス症―特に胃壁内穿入幼虫の内視鏡およびレントゲン所見とその臨床像

著者: 河内秀希1 並木正義1 諸岡忠夫1 中川健一1 太黒崇2

所属機関: 1北海道大学医学部第3内科 2太黒胃腸科病院

ページ範囲:P.31 - P.38

文献概要

 いきのよい生の魚をたべて“あたった”という話を聞くことがよくあるが,かかる場合,一般に急性胃(腸)炎,食あたり(食中毒)あるいは胃痙攣などとしてすまされることが多い.ところがこのような症例を早期に胃ファイバースコープで観察すると,ときに生きたアニサキス様幼虫が胃壁内に穿入しっっある現場を見出しうることを知り,以来われわれは食あたり様の急性症状を呈する症例と,アニサキス幼虫との関連性に着目し,胃内視鏡の立場から検討をっづけてきた.その後,この虫体はレントゲン写真でもよくうっし出せることが分った.

 これらについては,すでに機会あるごとに発表してきたが1)2)3)4),このような急性胃症状を呈する胃アニサキス症を,われわれは便宜上,“急性胃アニサキス症”と称してきた.これは再感染による劇症型ともいうべきものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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