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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻1号

1973年01月発行

文献概要

症例

薬剤(ステロイド)による急性胃病変症例―経過観察中に拡大穿通を来した胃潰瘍の2例

著者: 酒井義浩1 清水谷忠重1 西川貴之1 似内滋1 永野信之1

所属機関: 1東京医大内科

ページ範囲:P.69 - P.74

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 胃潰瘍の経過追求中蛋白同化ステロイド剤投与に由来して拡大穿通を来したと思われる2症例を呈示する.

症例

 〔症例1〕68歳 家婦

 約10カ月にわたる心窩部異和感を主訴として来院既往歴,家族歴に特記すべきものなし.胃X線検査にて胃角の潰瘍と十二指腸球部の変形を指適されて入院.入院時,瞼結膜やや蒼白で心窩部に軽度の圧痛がある他は年齢に担応した現症を示した.入院時諸検査では糞便潜血反応軽度陽性,中等度貧血,血沈充進,梅毒血清反応陽性のほか尿,血液血清化学定量,心電図に異常認めず.入院後の経過を表1に示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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