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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻1号

1973年01月発行

文献概要

胃と腸ノート

早期胃癌の内視鏡的着色法

著者: 鈴木茂1 鈴木博孝1 竹本忠良1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.87 - P.87

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 従来より一般に広く利用されている色素撒布法は,胃粘膜病変をより客観的に観察しようとするものであった.すなわち,胃粘膜の凹凸不整を強調して病変部のより一層の明瞭化をはかるものであった.しかし,この方法も,この観点のみから利用されていたのでは自と限界があったように思う.

 私共はこの方法を一歩前進させて,病変部のみに色素が着色するよう前処置を工夫し好結果を得ている.この方法は井田ら1)が発表したと同様に,内視鏡施行前に酵素剤と色素を胃内に注入しておくものであるが,異なる点は酵素剤を服用させてから15分後に鼻腔ゾンデで胃液を含めたこの液を十分に排除し,色素(主として0.5%メチレンブルー液10cc)を注入し,この後は1時間半から2時間放置し,その後に通常の内視鏡検査を施行するようにしたことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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