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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻10号

1973年10月発行

今月の主題 表層拡大型胃癌

主題

表層拡大型胃癌の病理

著者: 安井昭1 平瀬吉成1 三宅政房1 城所仂1 村上忠重2

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器外科 2東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1305 - P.1310

文献概要

 表層拡大型(表拡型)というのはA. P. Stout2)のsuperficial spreading typeの訳である.

 Stoutの“superficial spreading type of carcinoma of the stomach”Ach. of Surg. 1942によると,彼の経験した69例の切除胃癌のうち15例22%にsuperficial spreading type of carcinoma(表拡型胃癌)と称すべき表在性に拡がる傾向の強い癌を発見したと述べている.そしてその深達度は1例のみがいわゆる粘膜癌で,その他はすべて粘膜下層または固有筋層まで癌の浸潤が達していたという.他方,癌の拡がりの面積については,深達度の浅い割りに広いということを取り上げているだけで,正確な広さについては触れていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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