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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻10号

1973年10月発行

症例

胃アニサキス症の2例

著者: 伊東進1 岸清一郎1 木村培士1 関啓1 北村嘉男1 浦上慶仁1 石川公1 赤木郷2 伊月豊度3

所属機関: 1徳島大学医学部第2内科 2徳島大学医学部第2病理 3伊月内科

ページ範囲:P.1375 - P.1380

文献概要

 わが国や西ヨーロッパで,ある種の幼線虫が,主として胃,腸壁で膿瘍,肉芽腫などを作った例が多く報告されている1)~11).この種の消化管の寄生虫膿瘍部で見出される幼線虫は,サバ,アジ,ニシン,スケソウダラなどの海産魚類に寄生するアニサキス型幼線虫であることが最近明らかにされた.しかしながら,病巣から生きた幼線虫を採取し,寄生虫学的に同定した報告は少ない.著者らは,最近,潰瘍底から生きた幼線虫を採取しえた胃アニサキス症の2例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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