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今月の主題 症例・研究特集 症例
興味ある経過を示した早期胃癌の1例―隆起性病変からⅡa+Ⅱcへの過程
著者: 中津川直人1 若林敏之2
所属機関: 1中津川内科 2松下電器健康管理センター
ページ範囲:P.1451 - P.1456
文献購入ページに移動多くの症例が示すように,両者の鑑別や腺腫性ポリープの癌化の診断を確実に下だし得るものは胃生検でしかなく,しかも陽性データのみである.鑑別診断の困難な症例に遭遇し,しかも何らかの原因で胃生検を施行し得なかった場合,残された方法は症例の経過観察しかない.今回は初回検診で良性の隆起性病変と診断され,生検,手術を施行しないまま,6年間の長期観察を行ない,その間に非常に興味のある経過をたどり,最終的にはⅡa+Ⅱcの早期癌となった症例を経験したので報告する.
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