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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻11号

1973年11月発行

胃と腸ノート

ⅡcのX線像―とくに術前X線像と術後X線像との対比成績から(5)

著者: 五十嵐勤1

所属機関: 1福島医科大学第2内科

ページ範囲:P.1462 - P.1462

文献概要

 前回まで3コのⅡcのX線像を分析し,病変部の胃壁硬化の違いによってⅡcは種々のX線パターンを呈することを見てきました.その3コのⅡcのX線像のそれぞれの動きをまとめてみたのが下の図です.

 図の中央段には,切除胃を素直にのばして固定した時の割面所見をシェーマにしてあります.この状態は空気中等量の二重造影像の胃壁伸展度に相当します.上段は胃壁が縮んだ時の割面所見では.術後のX線像では観察できなくて,術前の生体のX線像のみにみられることは既に述べたところです.下段は胃壁が伸展させられた時の割面所見です.つまり,空気少量の二重造影では上段のように,空気多量の二重造影では下段のようになるというわけです.癌の浸潤は点で,線維化巣は斜線で示してあります.それぞれのⅡcの動きを検討します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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