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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻11号

1973年11月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

食道表在癌診断上の問題点

著者: 遠藤光夫1 矢沢知海1 羽生富士夫1 岩塚廸雄1 小林誠一郎1 榊原宣1 木下祐宏1 御子柴幸男1 浜野恭一1 鈴木博孝1 山田明義1 鈴木茂1 井手博子1 門馬公経1 林恒男1 中山恒明1 竹本忠良2 市岡四象2

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科 2東京女子医科大学消化器病センター消化器内科

ページ範囲:P.1503 - P.1511

文献概要

 1966年以降,食道癌でも胃癌に準じ癌の浸潤が粘膜下層までのものを仮に早期癌とよび,症例報告のかたちで報告されてきたが,その後「食道癌取扱い規約」(1969年)のなかで,改めて“癌の浸潤が粘膜下層までのもの”と定義された.この場合,リンパ節転移の有無は考えず,また,術前放射線治療をおこなったものはR-早期癌として,同じ範疇に入れるものの,区別して取扱うことにした.

 早期癌の定義も含め,この規約は,その後検討され,1972年10月には変更されて,早期癌についてはリンパ節転移を問題にし,癌の浸潤が粘膜下層までということとともに,手術によりリンパ節転移のないもののみをよぶようにした.癌の深達度のみを問題にする場合は表在癌として,結局,表在癌のなかで,リンパ節転移のないもののみが早期癌(stage 0癌)となるわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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