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書評「経皮的胆道造影―肝・胆道・膵の診断」 フリーアクセス
著者: 三輪清三1
所属機関: 1千葉大学
ページ範囲:P.1527 - P.1527
文献購入ページに移動本書の著者達はいずれも,私が千葉大第一内科教室に在職していたとき,この方面の研究を担当し,現在なお熱心に研究を続けている若い研究者達である.本著書を見るに,経皮的胆道造影法の歴史にはじまり,その方法,またその応用については適応と成績,ことに黄疸の診断について書かれている.また胆管穿刺法は大切な手技であるが,その基礎的知識より穿刺の方法について詳述されている.また臨床的に応用するうえで最も大切な合併症,禁忌,その対策などについてもよく書いてある.また著者達が強調しているところの胆道像読影の基本と考え方は,そのまま一般造影にもあてはめて応用しうるものと考えられる.また経皮的胆道造影法による実際の症例につき,肝疾患,胆道疾患,膵疾患など写真とともに詳述し,あわせて低緊張性十二指腸造影法についてもその読影と実際について症例をあげて記載されている.
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