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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻11号

1973年11月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

大腸の内視鏡診断(3)―過形成性ポリープ

著者: 長廻紘1 生沢啓芳1 鈴木博孝1 矢沢知海1 竹本忠良1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1529 - P.1534

文献概要

 大腸によくみられる上皮性のポリープには,組織学的に2種類ある.腺腫と過形成性(化生性)ポリープである.両者を肉眼的に鑑別することは困難なことが多く,生検組織像によって,はじめて診断できる.将来悪性化する可能性もある腺腫と,発育に限度があり,かつ悪性化のまったく心配のない過形成ポリープとでは,自らその扱いが異なり,両者の正確な鑑別診断は臨床的にきわめて重要である.大腸のファイバースコープのイメージの向上,冷光光源の改良などによって非常に小さな隆起性変化まで詳しく観察することができる上,鮮明な記録写真の撮影,正確な狙撃生検を行なうことが容易になった.過去3年間にファイバースコープで観察した大腸の上皮性のポリープにつき,過形成性ポリープを中心に検討を加えた.なお本邦では過形成ポリープと腺腫の異同があいまいに考えられている傾向があるので,冗長とは思うが,文献的考察を併記した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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