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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻11号

1973年11月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

大腸のMetaplastic Polyp(化生性ポリープ)についての一考察―その病理組織像と鑑別診断

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学医学部付属病院第1外科

ページ範囲:P.1535 - P.1540

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 大腸,直腸に発生する隆起性病変のうち,metaplastic polyp(Morson)1)またはhyperplastic polyp(Lane)2)と呼ばれる病変は日常しばしば遭遇し,とくに高齢者に高頻度に認められ,Alterspolypen(Westhues)3)とも呼ばれている.この病変の本態に関しての研究は数少く,腺腫あるいは癌との関連を指摘するものもあるが,大方の考えは非腫瘍性病変であって,腺腫,癌とはまったく関係がないというものである1)~3).しかし,その本態に関しては未だ不明な点が多い.近年,疫学の立場から剖検例を用いて大腸癌と大腸ポリープ(metaplastic polypを含む)の関連性が論じられているが4)5),metaplastic polyp(hyperplastic polyp)の診断基準は諸学者の間で必ずしも完全に一致していないようである.

 ここで,Morsonのもとで約2年間過した経験をもとに,metaplastic polyp(hyperplastic polyp)の臨床病理学的問題点を明かにしてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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