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今月の主題 十二指腸疾患の最新の診断 十二指腸疾患症例
十二指腸球部の線状潰瘍,とくに環状潰瘍について
著者: 竹本忠良1 丸山正隆1 山田明義2
所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科 2東京女子医科大学消化器外科
ページ範囲:P.1638 - P.1642
文献購入ページに移動十二指腸の線状潰瘍が胃の場合と同様な意義をもつものかどうかまだ多少の疑問がないわけではないが,多くの十二指腸潰瘍を内視鏡的に観察していると,成因的にも経過の上でも円形・不整形などの潰瘍を含めた「線状以外の潰瘍」とはやはり多少異なるという印象をいだく.この中でもとくに長く,ほぼ完全に十二指腸全周を取り巻いており,輪状の変形を内視鏡的に呈するような線状潰瘍をとくに環状潰瘍(circular line ulcer)と称してはどうかと考えている.
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