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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻2号

1973年02月発行

文献概要

今月の主題 消化管の悪性リンパ腫 症例

左舌根扁桃治療後胃・盲腸部に併発したリンパ肉腫症例

著者: 鎌野俊紀1 長浜徴1 信田重光1 塚田隆憲2 西田正剛3 村上忠重4

所属機関: 1順天堂大学消化器外科 2順天堂大学消化器内科 3順天堂大学耳鼻咽喉科 4東京医科歯科大学第1外科

ページ範囲:P.217 - P.223

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 消化管の悪性腫瘍は,その大部分が癌腫であって,肉腫は悪性腫瘍中4%(Irvine)で比較的稀なものとされている.その内でも胃では細網肉腫および平滑筋肉腫が多く,我国では胃淋巴肉腫の報告はきわめて少ない.また大腸肉腫も同様の傾向を有している.我々は最初に左舌根扁桃に原発と思われる腫瘤を見,組織学的に淋巴肉腫の診断で,コバルト照射により治癒し,その約2年後に消化管症状を現わし,胃および盲腸部の腫瘤を発見され,その手術2年後の現在も元気で生存中の胃および盲腸部淋巴肉腫症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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