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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻2号

1973年02月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 城所仂

ページ範囲:P.248 - P.248

文献概要

 今回は消化管悪性腫瘍のなかで大変頻度が少ない悪性リンパ腫をとりあげることになった.この疾患は剖検例をもととして病理の面からは,かなりまとまった仕事があるが,臨床面から多数例を集めてその臨床像を浮き彫りにした業績は少ない.今回比較的集中的に,今口の進歩した診断技術を駆使して細かい検討のできた胃悪性リンパ腫の報告のみならず,その他の腸管の悪性リンパ腫までを含めてその臨床的な問題点を提起していただけた点大変読者にとって有益なものが多いと信じる,尚読んでいただけばわかることであるが,その病像の複雑な現われかたや急速に短期間に肉眼像の変化する点,さらにまた悪性リンパ腫の予後についても従来比較的良いとされていたものの,癌とそれほど差のあるものでなさそうである等の今後の検討に待つべき幾つかの問題点が示されたことも大変興味あるものであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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