文献詳細
今月の主題 内視鏡的膵・胆管造影
主題
文献概要
比較的早期の膵癌の診断は非常に困難であり,症状,臨床検査成績,上部消化管X線検査等に診断された時には,すでに末期で切除不能であることが多い.
逆行性膵管・胆道造影法は1968年McCune1)により初めて報告され,翌年高木2),大井3)4)らにより,臨床応用が可能となった検査法であるが,本法は膵癌の診断に極めて有力な手がかりを与えることが知られてきた.その診断能についても未だ限界が残り,切除可能な膵癌の発見には,なかなか到達しえない現状である.このことは逆行性膵管造影の診断能のみの問題でなく,初期の膵癌患者は無症状で医師を訪れることは多いが,症状が発現して来院した時には進行癌であるという本症の特性にもよると考えられる.
逆行性膵管・胆道造影法は1968年McCune1)により初めて報告され,翌年高木2),大井3)4)らにより,臨床応用が可能となった検査法であるが,本法は膵癌の診断に極めて有力な手がかりを与えることが知られてきた.その診断能についても未だ限界が残り,切除可能な膵癌の発見には,なかなか到達しえない現状である.このことは逆行性膵管造影の診断能のみの問題でなく,初期の膵癌患者は無症状で医師を訪れることは多いが,症状が発現して来院した時には進行癌であるという本症の特性にもよると考えられる.
掲載誌情報