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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻3号

1973年03月発行

文献概要

胃と腸ノート

悪性潰瘍の治癒例(10)

著者: 三輪剛1 武藤征郎1 広田映五1

所属機関: 1国立がんセンター

ページ範囲:P.356 - P.356

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〔第10例〕I. K. 60歳,女

主訴:胸内苦悶および心窩部痛.

理学的検査所見:特に異常なし.

胃液酸度:ガストリン法で最高総酸度73mEq/L.

胃カメラ所見:図1に示すように,体中部後壁に不整形の活動期の潰瘍がみられる.被覆する白苔は,口側および小轡側にはみ出し,小轡側では不整出血もみられる.集中する粘膜ひだは潰瘍辺縁の手前で,一度くびれをみせ,辺縁で不規則に中断している.また,一部の粘膜ひだには発赤およびかなりの腫脹がみられる.

胃生検:図2に示すように,潰瘍辺縁より採取された標本の病理組織学的検索の結果,signet ring cell carcinomaであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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