文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
症例
文献概要
サルコイドージスは最近になってようやく,アレルギー性疾患1)との説が強くなってきたが,いまだ原因不明の全身性疾患と考えられている.しかし両側肺門リンパ節腫脹2)(BHL)の認められることがほとんどであるために,胸部X線検査が有力な手がかりとなって,本疾患を発見または確認しうる手段と思われてきた.今回,胸部X線検査で異常が認められず,胃手術の結果,胃に限局性に発生したと考えられるサルコイドを経験したのでここに報告する.
胃の限局性サルコイドは,外国文献でも報告例3)は少なく,本邦における報告例は1960年(昭和35年)長村ら4)の報告以来,約11例を数えるのみである.1965年(昭和45年),当院において本邦第7例目と思われる症例が経験されたが,偶然にも再度,本疾患を経験する機会を得た.
胃の限局性サルコイドは,外国文献でも報告例3)は少なく,本邦における報告例は1960年(昭和35年)長村ら4)の報告以来,約11例を数えるのみである.1965年(昭和45年),当院において本邦第7例目と思われる症例が経験されたが,偶然にも再度,本疾患を経験する機会を得た.
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