icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻4号

1973年04月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

孤立性直腸潰瘍(Solitary Ulcer of the Rectum)の典型的な1例

著者: 高野正博1 隅越幸男1

所属機関: 1社会保険中央総合病院肛門病センター

ページ範囲:P.505 - P.508

文献購入ページに移動
 孤立性の浅い直腸潰瘍の患者を経験した.潰瘍によって強いテネスムスが生じ患者を苦しめ,難治性で,近位腸管に人工肛門を造設し便を遮断することにより軽快したが,人工肛門を閉鎖すると直ちに再発した.

 かかる疾患は本邦では未だ報告例がなく,欧米の小数の報告例で直腸の孤立性潰瘍(Solitary Ulcer of the Rectum)といわれる疾患で,しかも典型的な1例であることが分った.本症の本態は過誤腫であるともいわれているが決定的ではないようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?