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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻4号

1973年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

胃潰瘍の微細血管構築―特に治癒および再発における役割

著者: 丸山圭一1 大槻道夫2 比企能樹3 守谷孝夫4 桑野研司5 鈴木卓二5 吉野肇一6 石井良治5

所属機関: 1国立がんセンター外科 2大槻病院 3北里大医学部外科 4名古屋保健衛生大医学部 5慶応大医学部外科 6Braunschweig市立病院

ページ範囲:P.523 - P.531

文献概要

 胃潰瘍の発生に関する研究は数多いが,潰瘍の治癒および再発に関する病因論は少ない.一方,創傷治癒には周辺の血行状態が大きな影響を持ち,血行不良の場合には下腿潰瘍にみられる如く難治性となり,また再発もおこり易いと考えられる.胃潰瘍をかこむ環境と一般創傷のそれとは非常に異なるとはいえ,生体の治癒反応という面では共通しているはずである.以上の観点から,潰瘍の治癒および再発には血管構築上の因子,すなわち血行が大きな役割りをはたしているのではないかと考え,われわれの改良工夫した血管造影法1)により,胃潰瘍の微細血管構築を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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