icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻5号

1973年05月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の経過 興味ある経過を示した胃癌例

胃ポリープで経過観察中進行胃癌を生じた1症例

著者: 城島嘉昭1 城所仂1 大原毅1 中西宏行1 横堀孝1 三芳端1 伊原治1 尾崎徳1

所属機関: 1東京大学附属病院分院外科

ページ範囲:P.605 - P.608

文献購入ページに移動
 胃癌の診断が確定して,しかも経過を追うことはまずきわめてまれである.かなりの期間にわたり経過をみて,しかも最終的に進行癌として手術された症例には,それぞれ事情があることは当然である.その主な原因は経過観察中における検査が不充分であったための見落しか,患者の都合で充分の検査が施行できなかったため経過中における癌の初期像を捉えることができなかったかのいずれかであろうかと思われる.

 われわれは当初2年にわたり多発胃ポリープの経過を観察していた症例が,患者の都合でその後当院における検査が施行できず,3年後に症状を訴えて来院したときに巨大な進行胃癌を発見した症例に遭遇したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?