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今月の主題 胃癌の経過 興味ある経過を示した胃癌例
内視鏡的に49ヵ月間経過観察した隆起型胃癌の1例
著者: 種子田哲郎1 有馬貞三1 山元平2 海江田統2
所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2鹿児島鉄道病院
ページ範囲:P.617 - P.620
文献購入ページに移動そのうち胃癌の発育速度について興味ある経過を示した症例は,すでに本誌に発表したごとく,2年間続いた潰瘍瘢痕と思われる像から,40日目には急速に発育し,Borrmann Ⅱ型の進行癌に変化した症例や,Haut Krebsと合併したⅡc型胃癌,Prostata Krebsと合併したⅠ型早期胃癌が,ともに生検にて胃癌と診断を確定しながら,合併した癌の予後が決まらなかったため,2年間および4年間の経過をみることになったが,ほとんど病変の大いさが変化せず,合併した癌の予後も良好で最終的に胃癌の方も切除できた症例を経験し,胃癌の発育速度,胃癌と免疫,あるいは抗癌剤の効果などの面から興味があった.
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