icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻5号

1973年05月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の経過 興味ある経過を示した胃癌例

10年間にわたり内視鏡的に逆追跡の可能であったⅡc早期胃癌類似進行癌の1例

著者: 郡大裕1 多田正大1 川井啓市1

所属機関: 1京都府立医科大学第3内科

ページ範囲:P.621 - P.625

文献購入ページに移動
 最近の胃X線,内視鏡検査の進歩は著しく,直視下胃生検の進歩,普及と相侯って形態学的な面から胃疾患の診断能は飛躍的に向上した.その結果,早期胃癌も数多く発見されるようになり,早期胃癌および進行胃癌の形態学的あるいは組織学的検討が積み重ねられ,術前の胃癌深達度診断能も正確性を増してきた.しかし,同時に術前の胃X線あるいは内視鏡所見から早期胃癌と診断したものの組織学的には進行胃癌であったという症例にもしばしば遭遇するようになった.今回,内視鏡的に10年間逆追跡の可能であったⅡc型早期胃癌類似進行癌を経験し,10年間の内視鏡所見の推移に興味があったので報告し,若干の考察を加えてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?