文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 芦沢真六
所属機関:
ページ範囲:P.670 - P.670
文献購入ページに移動 この号には,胃癌の経過を示す客観的な資料を揃えた症例が集められている.なかには10年にも及ぶ遠い過去のデータ迄が集められたものもある.多くの方々が経験されたことと思うが,癌だということで過去の資料を集めようと思っても,癌の場所がその当時には確実に,しかもよい条件で読み取ることができないことが少くない.このような意味で本号の症例は,その1例1例が貴重なものと言えよう.
しかも,紙数の許す限りこのように沢山の例が集められたので,それらを総合して読者は自分なりに癌の発育についていろいろと思いをめぐらすことは興味深いことと思う.またその初回像を見ると,このような時期にも癌といわねばならないのかと思う程変化の少い例もあり,それでは今後の診断はどう進める必要があるか,また新しい診断の技法をどう開発して行かねばならないかなどの課題も生まれてくる.医学はまさに無限である.
しかも,紙数の許す限りこのように沢山の例が集められたので,それらを総合して読者は自分なりに癌の発育についていろいろと思いをめぐらすことは興味深いことと思う.またその初回像を見ると,このような時期にも癌といわねばならないのかと思う程変化の少い例もあり,それでは今後の診断はどう進める必要があるか,また新しい診断の技法をどう開発して行かねばならないかなどの課題も生まれてくる.医学はまさに無限である.
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