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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻6号

1973年06月発行

今月の主題 大腸疾患 最新の話題

主題

大腸隆起性病変の病理

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学第1外科

ページ範囲:P.739 - P.749

文献概要

 わが国における下部腸管疾患の頻度は,従来,欧米に比べて著しく低かったが,近年増加の傾向が認められている.それと共に,下部腸管疾患に対する関心も高まりつつあり,胃疾患研究におけると同様な幅広い研究体制の確立が望まれる.

 胃疾患と異なり,腸疾患においては隆起性病変が病理学的にも臨床的にも主役を占めており,癌とも最も関係が深いと考えられている.隆起性病変には理論的に良性,悪性,上皮性,非上皮性があり,それらの組み合せにより4種のカテゴリーがあるわけであるが,今回は日常もっとも遭遇することの多い良性上皮性ポリープの病理とその臨床的取り扱い方を,主として癌と対比しながら概説することにしたい.以下,著者の経験をもとに親しく教えを受けたSt. MARK'S病院Dr. Morsonらの考え方の紹介を主にして筆を進めていくことにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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