icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻6号

1973年06月発行

文献概要

今月の主題 大腸疾患 最新の話題 研究

結腸リンパ濾胞のびまん性増生について

著者: 池永達雄1 中島哲二2

所属機関: 1虎の門病院一般外科 2虎の門病院放射線診断学科

ページ範囲:P.775 - P.782

文献購入ページに移動
 大腸のX線検査および内視鏡検査を行なっているうちに,直腸および結腸粘膜にびまん性に散在する直径2mm前後のわずかに隆起を示す病変が時に認められ,その生検を行なって組織学的に検索してみると,粘膜上皮の増生は認められず,その隆起性病変は主として粘膜下層または粘膜固有層内のリンパ濾胞の増大した状態であることがわかった.これらの症例を呈示し,考察を加える.

症例

 われわれの経験した症例は,X線検査または内視鏡検査でのみ診断し,組織学的には増大したリンパ濾胞を,種々の理由から証明しえなかった症例も含めて,全例で10例である(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?