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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻6号

1973年06月発行

症例

直腸癌を合併したGardner症候群の1例

著者: 立野育郎1 磨伊正義2 渡辺騏七郎3 疋島厳4

所属機関: 1国立金沢病院放射線科 2国立金沢病院外科 3国立金沢病院病理 4疋島病院

ページ範囲:P.801 - P.806

文献概要

 1950年Gardner7)はhardtumor(骨腫),soft tumor(軟部組織腫瘍)の2徴候に消化管polyposisを合併した症例を報告して以来,欧米では同様の特徴を持つ症例が次々と報告させ,これがGardner症候群と命名された.本邦では1966年小坂ら16)17)が発表して以来,10例余の報告をみるにすぎない.

 最近,私共は家族的発生は認められなかったが,頭蓋骨,四肢骨の骨腫,胸背部のfibroma,歯芽形成異常,開腹術創部に発生したdesmoid tumor,消化管polyposis等の所見の他に直腸癌の併存をみた症例を経験,Gardner症候群と考えられるので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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