文献詳細
症例
小児の潰瘍性大腸炎
著者: 小林茂雄1 西沢護1 野本一夫2 狩谷淳2 林学2 水野幸一1 間山素行1 篠塚忠1 数馬欣一3 林竜哉3
所属機関: 1千葉大学医学部第1内科,千葉県がんセンター 2千葉大学第1内科 3千葉大学小児科
ページ範囲:P.807 - P.811
文献概要
症例
患 者:11歳6ヵ月,男児(長男).
主 訴:下血.
家族歴,既往歴:特になし.
現病歴:当科初診の約1年位前より,有形便周囲に鮮血が附着する事に気付いたが,近医にて痔といわれ,坐薬を使用してしばらく止まっていた.7カ月前頃から前回同様の下血が始まり,薬物療法を受けるも軽快せず,貧血増強したため,他病院へ転院し,諸検査の結果潰瘍性大腸炎の疑いにて,ステロイド投与,ACTH,輸血等を受け,下血は止まった.しかし,ステロイドを中止したところ,高熱並びに下血が始まり,次第に増強して来たので,千葉大学附属病院小児科へ入院した.
掲載誌情報