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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻6号

1973年06月発行

文献概要

胃と腸ノート

幽門近傍―消化器病学の用語をめぐって

著者: 竹本忠良1 山田和毅1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.812 - P.812

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 幽門部およびその近傍に発生した潰瘍の名称として,juxtapyloric ulcer,prepyloric ulcer,pyloric ulcer,ulcer of the pyloric channel等があることはよく知られている.このような名称が不統一な理由の最大なものとして,潰瘍の組織学的発生部位を正確に臨床的に決めることがむずかしいことがあげられよう.

 昔の胃鏡ではこの領域はさだかに見えなかったし,X線的にも潰瘍が胃側なのか十二指腸側なのか正確に診断することがむずかしいので,幽門近傍潰瘍のような言葉が生れたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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