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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻7号

1973年07月発行

文献概要

今月の主題 消化管出血の緊急診断 主題

消化管出血の緊急内視鏡検査

著者: 川井啓市1 酉家進1 赤坂裕三1

所属機関: 1京都府立医科大学第3内科

ページ範囲:P.871 - P.878

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 吐・下血を主訴とする上部消化管出血は日常よく遭遇するが,臨床家にとって迅速かつ,適切な処置が要求される症候群である.私達はこれまでも消化管出血をみた場合,早期内視鏡,または早期X線検査の意義を再三強調してきた1)~8).なかでも重症例においては患者の全身状態の回復に努める一方,緊急手術の適応決定のために,とくに“urgent endoscopy”(“emergency endoscopy”)として,同様に,またはむしろより積極的な内視鏡検査の意義を重視している.

 過去10年間に私達は上部消化管出血後,7日以内の内視鏡検査を214例に施行している(表1)が,これらを対象として内視鏡の立場から,消化管出血後の緊急内視鏡検査の意義と,その実際について述べてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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