文献詳細
今月の主題 消化管出血の緊急診断
主題
文献概要
吐・下血を主訴とする上部消化管出血は日常よく遭遇するが,臨床家にとって迅速かつ,適切な処置が要求される症候群である.私達はこれまでも消化管出血をみた場合,早期内視鏡,または早期X線検査の意義を再三強調してきた1)~8).なかでも重症例においては患者の全身状態の回復に努める一方,緊急手術の適応決定のために,とくに“urgent endoscopy”(“emergency endoscopy”)として,同様に,またはむしろより積極的な内視鏡検査の意義を重視している.
過去10年間に私達は上部消化管出血後,7日以内の内視鏡検査を214例に施行している(表1)が,これらを対象として内視鏡の立場から,消化管出血後の緊急内視鏡検査の意義と,その実際について述べてみる.
過去10年間に私達は上部消化管出血後,7日以内の内視鏡検査を214例に施行している(表1)が,これらを対象として内視鏡の立場から,消化管出血後の緊急内視鏡検査の意義と,その実際について述べてみる.
掲載誌情報