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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻7号

1973年07月発行

文献概要

今月の主題 消化管出血の緊急診断 主題

消化管出血の緊急レントゲン診断―Angiographyを含む

著者: 青山大三1

所属機関: 1杏林大学医学部放射線科

ページ範囲:P.879 - P.885

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 今回のシリーズは一般の消化管出血とはことなり,出血程度の判定基準を長尾,池内,鈴木らの提唱する中等症と重症とに限られているので,主としてこれらのことについてのべる.中等症とは出血後ショック症状となり,急速輸血(400~1,000ml)をおこない,血圧回復し,循環系が安定しているものをいう.重症とは上記輸血後,血圧回復なく,循環系不安定であり,出血頻発するものを含み,早期手術が望ましい状態にあるわけである.

 上記のように,一般臨床検査やレ線,内視鏡検査等が早期手術とのバランスにおいて,どのように考えられるべきであるかが,大きな分岐点にあるものであって,患者の経過が時間の因子によって左右される面もあって,たえず悩まされる問題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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